「電通(デンツー)」 の由来

忘年会の席で聞いた友人の話がすごかった。
それは出席した結婚式で新郎側の上司が挨拶をしたときのこと。
兎に角新郎を一言も褒めない。
家族ぐるみの付き合いらしく、新郎の父とも親しい。
小さいころから知っているから適任なわけだが、最後にはコネ入社であることも暴露されたらしい。
そうなると無礼講状態に陥り、話す人話す人すべてがこき下ろしたらしい。
同僚からは下ネタまでばらされたというから人聞きの私までハラハラだ。

私の友人は、新婦の親族だったそうだが出席するまでは新婦の家族は一流の経歴を持ち「デンツー」に勤める新郎を歯が浮くほどべた褒めしていたらしい。
その場における新婦一家の顔も是非見たかったものだと聞きながら思った。
こんなことを書いてしまったかまわないのか?と迷ったがこちらの会社は社員として政財界・芸能界等の有力者子弟を多く採用するため元来そういった体質が有るそうで「コネ通」と揶揄されることがあるという。
今までであったことの無いスリルな予感。
調べてみると、独特の社風があるようなので、紹介したい。
過酷な労働環境で知られ、戦後直後には「朝の銀座を歩いているのはモク拾いと電通マン」といった言葉が残っているほど。
多業界に顔が利くことから高給取りだと思われているが、それは残業から発生しているらしい。
つまりたくさん働かされるからそれなりに貰っているということのようだ。
第二次世界大戦前より「富士登山」が恒例行事として残っているらしい。
今も続けているとしたらアル意味すごい。
まぁこういったことからもわかるように異種独特な社風をお持ちのようでそれが結婚式でも反映されていただけなのかもしれません。

■「電通(デンツー)」の歴史と由来

「デンツー」は1901年、光永星郎さんによって設立された「日本広告」を前身とします。
1907年に、同じく光永さんによって設立されたニュース通信社「日本電報通信社」と合併。
1936年には国策によりニュース通信部門を同盟通信社に譲渡し、広告代理店専業となりました。
1984年(昭和59年)のロサンゼルスオリンピックからスポーツイベントに本格参入し、それ以降はスポーツイベントでの業務拡大が続いているそうです。

2001年11月30日に株式を上場。
広告代理店として単体では世界で最大の売り上げ規模。
名実ともに日本最大の広告代理店であり、「広告界のガリバー」の異名を持ちます。
その名前の由来は1907年に合併してできた「日本電報通信社」から。
広告のみを専門とする会社となったことで昭和30年に社名を「電通」としたとのことです。

デンツーには名物社長がいたそうです。
電通社員の行動規範となった鬼十則というものを作り上げた4代目社長吉田秀雄さんがその人。

一、仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
一、仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
一、大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
一、難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
一、取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
一、周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
一、計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
一、自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
一、頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
一、摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

素晴らしい十則ですね。感心させられました。
デンツーの成長はこの規律に支えられてきたのでしょう。
私もこの鬼の教えを教訓に明日から実践してみようと思います。
今日は友人の話から大変勉強になりました。


ビジネスで活かす電通「鬼十則」 仕事に誇りと自分軸を持つ (朝日新書)


電通 洗脳広告代理店





著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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